小規模事業者持続化補助金を事業に活かした感想

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今回はビジネスをしている人が、割と手軽に使いやすい「小規模事業者持続化補助金」について私の実体験をシェア。

このブログにたどり着いて頂いた方は海外旅行に興味があったり、海外と日本で出来るビジネスや好きや得意を仕事に活かすフリーランスにも興味がある方が多いのかなと思います。

私自身かれこれ起業して9年目になりました。(あっという間)

事業に関する資金調達や助成金など調べて知識を得るほどビジネスに有利に使えて、様々なチャンスにも恵まれると感じました。

補助金活用は初めてでしたが、始める前と比べかなりビジネスモデルに変化がありそのおかげでコロナ禍でも生き延びれているように思います。

補助金・助成金は返済不要のもの、使った経費の3分の2が助成されるなど様々な種類があります。国が主体となったり都道府県が主体のものなど探してみるとたくさんあります。

最近では事業再構築補助金とものづくり補助金も有名ですが、今回はその中でも割と手軽に申し込める「小規模事業者持続化補助金」について私自身が書類準備から申請、実行まで行った内容について振り返りつつシェアしたいと思います。

近場ではあまり興味がある人がいないので、これからやってみようか、一人でもできるのか等考えている方の参考になれば嬉しいです!

特にひとりビジネス、スモールビジネスの方はオススメ出来ます〜!

かんたんに小規模事業者持続化補助金とは?

●本事業について(概要)

〇一般型

・小規模事業者および一定要件を満たす特定非営利活動法人(以下「小規模事業者等」という。)が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、小規模事業者等が取り組む販路開拓等の取組の経費の一部を補助することにより、地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることを目的とします。

・本補助金事業は、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者等の地道な販路開拓等の取組や、あわせて行う業務効率化の取組を支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。

参照:日本商工会議所 小規模事業者持続化補助金.

小規模事業者持続化補助金とは、事業者が率先して販路拡大など新しい取り組みを行い、事業の拡大、売上向上など支援してくれる補助金

補助金額は50万円・補助率3分の2

単純計算で経費で75万円使うと、後日50万円補助金を助成して頂ける。最初に手出しが必要で、補助金も貰えるまでに時間がかかり、使える経費の審査等厳しい事は理解しておきたいポイント。

[box02 title=”補助対象経費”]①機械装置等費、②広報費、③展示会等出展費、④旅費、⑤開発費、⑥資料購入費、⑦雑役務費、⑧借料、⑨専門家謝金、⑩専門家旅費、⑪設備処分費(補助対象経費総額の1/2が上限)、⑫委託費、⑬外注費[/box02]

どんな業種でも使いやすい広報費、外注費、資料購入費なんてのもあるし、国内や海外の展示会出展費、外注費など結構幅広い経費を使えるので補助金の中でも色々な事を試す事が可能です。

かなり幅広い経費に使える補助金。

使える経費

[box01 title=”補助対象になる販路開拓等(生産性向上)事例”]

・新商品を陳列するための棚の購入 ・・・ 【①機械装置等費】
・新たな販促用チラシの作成、送付 ・・・ 【②広報費】
・新たな販促用PR(マスコミ媒体での広告、ウェブサイトでの広告) ・・・ 【②広報費】
・新たな販促品の調達、配布 ・・・ 【②広報費】
・ネット販売システムの構築 ・・・ 【②広報費】
・国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加 ・・・ 【③展示会出展費】
・新商品の開発 ・・・ 【⑤開発費】
・新商品の開発にあたって必要な図書の購入 ・・・ 【⑥資料購入費】
・新たな販促用チラシのポスティング ・・・ 【⑦雑役務費】等
・国内外での商品PRイベント会場借上 ・・・ 【⑧借料】
・ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導、助言 ・・・ 【⑨専門家謝金】
・新商品開発に伴う成分分析の依頼 ・・・ 【⑫委託費】
・店舗改装(小売店の陳列レイアウト改良、飲食店の店舗改修を含む。) ・・・ 【⑬外注費】

[/box01]

この補助率を使う場合にはお住まいの商工会、商工会議所のサポートを受けながら経営計画書、補助事業計画書を作成し、審査を経て採択が決定される必要があります。

採択率はコロナ禍前は6−9割でしたが、コロナ後は47%前後と下がっております。ただ件数がかなり多くなったのと受付期間も増えたのでしっかりビジネスに取り組んでいる方であればやってみる価値ありです。

一般型とコロナ特別対応の上限100万円まで増えた低感染リスク型ビジネス枠があります。募集要項を確認して合う方を選びましょう。(私は一般型)

一般型の第7回受付締め切りは2022年2月4日(金)なので、気になっている方は早めに商工会や商工会議所にご相談ください。

低感染リスク型ビジネス枠は第5回受付締め切りが2022年1月12日(水)、第6回が3月9日(水)なので比較的まだ余裕がありますね

補助率申請までの流れ

  1. 経営計画書・補助金事業計画書の作成
  2. 地域の商工会議所で要件を満たしているか確認を受けて、支援機関確認書の作成・交付依頼
  3. 締め切りまでに申請書類一式を送付
  4. 審査され、採択・不採択の決定
  5. 交付決定・取り組み実施
  6. 期限までに実績報告書や領収書等の提出
  7. 報告書の確認
  8. 不足や不備がなければ補助金を請求し・受領

大変なのは①の計画書の作成と、⑥の報告書や領収書の提出!

ポイントは思っている以上に最初から最後まで時間がかかります。

時間をかけてでも補助金の金額と見合う程度の成果が得られるのかどうか、最初に確認しておきます。

疑問点は商工会の人や小規模事業者持続化補助金のサポート部署が対応してくださるので、調べてわからない事は積極的に聞いてみる事をオススメ。(人によって多少返答が異なる場合もあり)

目次

実際に作成、申請、受領までの流れとポイント

まず経営計画書では今現在の経営状態を把握し分析、数値化する必要があります。しかもちゃんと分かりやすく人に伝えられるレベルでしっかりやったほうが良いです。

というのも、補助事業が審査される時にこれってどんなビジネス?本当に補助金を交付してしっかり売上や利益を増やすことが出来る事業なのか?と判断されるため。

全うなビジネスを行っていることは当たり前ですが、小売であれば客層、利益率、品目別、季節、販路、市場の動向、競合、今後の展望など多角的な情報が必要です。

[jin-iconbox01]専門用語やカタカタ系和製英語などは極力使わず、誰が読んでも理解しやすい書き方を心がけます。[/jin-iconbox01]

現在の売上利益は○○だけど改善点はこれでこういう理由があり、補助金を使って(正確には補助金を頂ける前提で)こういう新しい施策を行ってこのくらいの売上利益が増える予定でその理由はこうだからです。みたいな感じ。

そのためまず経営計画書と事業計画書に結構な時間がかかります。様式は用意されているので、その中で埋めていきます。

  • 今の自分のビジネスって分かりやすく説明すると?
  • 売上や利益の推移、客層の変化は?
  • ライバルの動向や、業種のトレンドは?
  • 改善点の理由とその結果は?
  • 数年後のビジョンはあるのか?どんな?

[jin-iconbox03]私の例では、大体A4サイズの2枚程度で収まるように売上の内訳で強みや弱み、その弱みを今回の補助事業で強化、市場のトレンドが分かる表を少し使ってパッと見ても分かりやすく、補助事業の必要性を説明できるよう作成。恐らく審査は男性が多いでしょうから、特に女性が陥りやすい感情論に訴える文章は無くし、実績、数値化して資料に基づく内容を論理的に書くのがオススメです!多分結構大事です。[/jin-iconbox03]

私は1人で調べて作成することがそもそも好きですし、時間もあるので出来ましたが・・多忙な方や苦手な方は申請代行に頼むことも可能です。

ただしその場合は自分で探して信頼出来る業者なのか判断する必要があるし、5−15万円程度の報酬がかかるので個人的には不要派。

こういう時には書籍が非常にオススメ。まず事業・経営計画書、補助金関連の書き方や参考例、更にSWOT分析の書籍は自身の事業の状況を把握して言語化するのに非常に役立ちました。

SWOT分析を活用した[根拠ある経営計画書]事例集 /マネジメント社/嶋田利広

事業計画書は新規事業を立ち上げる書籍が多いので、補助金を使って今の事業をどうブラッシュアップしていくのかという内容はあまり無いかもしれません。

10冊程度必要な箇所だけ見て、自身の計画書に落とし込んでいく方法でOK。事業の弱みや強化したいポイントなど数字や客観的な証拠(参考図式など使って)を用いると更に◎。

注意しておきたいポイント

色々な経費が使えますが、増えれば増えるほど管理と最後の領収書の送付に超苦労します。経費によって必要書類は異なります。

例えば書籍なら必要な領収書は少ないので楽です。書籍購入時の領収書、書籍の写真裏表2枚

次にネットで商品もしくはサービスを依頼したとしましょう。

見積もり書、発注書、納品書、請求書、振り込み等の支払い明細書、成果物の写真等が必須。

クレジットカード払いなら更にクレジットカードの明細書と実際に引き落とされた通帳等のコピーが必要なので書類が増えます。

これ私のようにたくさんの種類の経費を使った場合には、それぞれ5−9枚だとして65枚〜書類が必要な計算になります。

私は広告もクレジットカードも使ったのでその証明でキャプチャ画像の印刷を更に用意したため、合計で書類は150枚以上になったと思いますww

ちなみに最後の審査で2つくらい経費対象外になってしまい、除外された経費もあります。

1つの経費で2、3万円など少額であればその証明が大変なのでなるべく大きい金額でガッツリ使うイメージがオススメ。

当初の予定より思ったより経費を使えなかったり、一切使わない場合もありえます。その場合問題ないですが、理由をしっかり書く必要があるので最初の計画段階でしっかりと検討する必要があります。(後々本当にめんどくさくなってくるので)

修正が入ると更に時間がかかりまして、入金までの時間は補助事業の終了から結局6ヶ月くらい経ってました。ある程度資金に余裕がないと、補助金頼りだと心配なので不測の事態もしっかり意識しておきましょう。

結論は、1つの経費(1つの支払う場所)に大きい金額のほうが楽!!

補助金を使った成果は大満足!!

成果はもちろんですが、とにかく行動せざるを得ないので、私の背中をぐいーっと押す結果になった補助金でした。

めんどくさいこともやったので、補助金がなければ恐らく途中でやめたり、めんどくさくなっていた事ばかりです。慣れない体験もあったので本当に何度も嫌だ!と思ってましたもん(笑)

手軽なんだけど、最後の事を考えて常に領収書などを用意しながら、補助事業を進めていく事をオススメ致します。

ですがおかげさまでビジネスモデルが変わるキッカケでしたし、責任感が増えBtoBで法人向けの仕事にも繋がり本当に感謝感激です(^^)

[jin-iconbox13]実際に展示会出展費、広報費、雑役務費、資料購入費、外注費を利用しました。短期スタッフを雇えたのも非常に有意義な経験になりました。[/jin-iconbox13]

法人との仕事もあるのでより一層責任やセキュリティにも敏感になり、ちょっと大変で疲れる事も実際はありますが1人ビジネスならではの悩みというところでしょうか。

補助事業で行った結果の収益もありましたし、1回じゃなくてその後も事業は続いていくものなので、長い目で見ると大きな収穫です。

具体例で1つ上げるとすれば、、元々広告を使う事に苦手意識、なるべくお金払いたくないという気持ちがありましたが補助事業以降は、ずっと広告費を使って集客を意識するようになったのも収穫です。

広告ってすごい!

補助して頂けるお金だから、頑張って使ってみれたおかげで今も使えてます。間違いなく良い流れです。

サポートしてくれる場所

一般型

低感染リスクビジネス型

サイトの下部に補助金事務局の電話番号が記載されております。申請前から申請後もしっかりサポートしてくれます。私も何度もお世話になり本当に助かりました。

商工会なのか商工会議所どちらに相談するのかというのは、都市であれば商工会議所、地方は商工会という感じで分かれてます。近い方が窓口になります。

販売も行う場合に必ず知っておきたい収益納付について

補助事業を行って、利益が出た場合は貰える補助金から引かれて助成されます。

ちょっと計算方法が複雑なんです・・・経費も原価も引くのでそこまで大きいな金額じゃなければあまり気にしなくても大丈夫。

ただ補助事業に関係した売上の証明、売れた商品の仕入れ値と経費を引いた原価なども計算して提出する必要があるので適当には出来ない部分でもあります。

私も数万円引かれましたが、実際に利益があったのでまぁ許容範囲。

もし1円でも引かれたく無い場合には、補助事業を予定より早めて終了させる事が可能です。

売上が上がりそうになったら早めに終了してしまえば、売上0利益0で収益納付する必要がありません。

フリーランサーでも補助金関連で稼げる可能性あり

これまた私自身の実体験ですが、地元の知人からレストランオーナーさんをご紹介頂きました。

この補助金を使って新しいサイトを作って欲しいとの事。

私自身もちょうど補助金を使ったばかりだったので、見積書や発注書などの必要性など案内して話がスムーズに進みます。

WordPressで希望に沿ったサイトを作成し報酬を頂きまして、補助金を利用する方にアプローチする方法も新しいと感じました。

サイト作成費の3分の2を助成されるので、普通に依頼するより安く頼めす事になりますので。手軽に頼みやすいですよね。

大手だと補助金使ってもそもそも高い金額なので、まだまだWEBサービス系にはスキマがありそう。

ただ見積書や請求書にちゃんと住所や屋号、名前など記載してしっかりやり取りする必要があるのでまだ駆け出しの方だと難しいかもしれません。

他にもデザイン、専門家としてコンサルなどもフリーランスが狙えるポイントのように思います。

最後にその他のオススメ補助金情報

ものづくり補助金

事業再構築補助金

国や自治体も含めた最近の補助金情報

今後も使える助成金があれば積極的に利用して、ビジネスの拡大、実店舗経営などもっともっと邁進していきたいと思います。

 

コロナのせいで、本当に世の中変わってしまいましたね。それでも諦める事なく前に突き進むキッカケになる補助金だと感じています。

皆様のビジネス、新たな2022年に幸多からんことをお祈り申し上げます。

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